男性と女性では薄毛の進行の仕方が異なります。
女性の薄毛症状で最も多いのは「びまん性脱毛症」。“びまん性”とは「広範囲に広がっている」こと。脱毛の症状が頭髪全体に進行し、全体的に薄毛になることが特徴。分け目や頭頂部の地肌が透けて見えた時に薄毛を自覚しやすいようです。
一方男性の薄毛症状は、額から脱毛が進むことが特徴のM型(両こめかみから進行し、上から見るとアルファベットのMに見える)、頭頂部から脱毛が進行することが特徴のO型(上から見るとアルファベットのOに見える)と、M型とO型が混ざって進行する複合型の3パターン。
薄毛は男性ホルモンに大きく影響されます。詳細は割愛しますが男性ホルモンであるテストステロンがある物質と結びつくことで毛母細胞を攻撃する成分に変化してしまい、その影響で毛髪が産毛化するとか。他方女性も、閉経後に毛髪の成長期を持続させる働きのエストロゲンなどの女性ホルモンが減少すると薄毛が目立つように。また女性は更年期になると体内に存在している男性ホルモンが従来より優位に働く、という説もあります。
さらに、私たちの生活を取り巻く環境は変化しつつあり、それも薄毛の要因として挙げられると指摘する専門家もいます。
例えば“環境ホルモン”などの化学物質や環境汚染物質、ホルモン剤治療などが原因でホルモンバランスが乱れてしまい女性が男性化するという症状も。女性の体内の男性ホルモンが増加し、薄毛の進行に影響を与えている、ということのようです。この場合においては「女性の薄毛」症状ではなく「男性に多く見られる薄毛」症状が進行するようです。
なお、飲み薬プロペシアは発毛効果が期待できますが、服用できるのは男性のみ。女性は薬によって根本治療を行うことができません。男性と女性の薄毛対策で大きく異なる点と言えるでしょう。
人体は栄養が不足すると生きるための優先順位が高い臓器に栄養が送られる仕組みになっています。心臓や肺、脳などの器官に比べて毛髪の優先順位が低いことは明白(そうでなければ抜け落ちる、なんてことはありません)。過度なダイエットにより栄養が不足すると毛母細胞に栄養が届かなくなります。細胞分裂が行えませんから薄毛が進行するのです。男性よりもダイエットにはまりがちな女性。でも理想体型になった時に(無理の多いダイエットではそれも難しいと思いますが)髪の毛が……なんて事態も。ダイエット時にも摂取すべき栄養素は「髪に良い栄養」ページも参考にしてくださいね。
女性の「清潔でありたい」と願うその気持ちは間違いはありません。でもそのために1日に何度もシャンプーしたり、ドライヤーを頭皮に当てすぎたり――というのは薄毛状態を進行させるだけ。オシャレさんであればあるほど「シャンプーは正しい方法で1日1度だけ」を心がけてください。